日韓関係改善で
3月16日に韓国の尹錫悦大統領が来日し、「過去最悪の日韓関係」 改善が大きく進展した。
一部には永遠に反目していたいヤカラもいるが、まずは喜ばしいことだ。
しかしつくづく疑問なんだが、いったい日本と韓国、誰と誰の関係が悪かったんだろうなぁ。
国民レベルではポップカルチャーから、観光など相互の往来はずっと活発で友好的だった。
反目してるのは政治外交かと思ったら、自民党はずっと韓国のカルト宗教である旧統一教会とズブズブの関係だった。過去最悪どころか、ずうっとネンゴロだったんじゃないか。
罵詈雑言のかぎりを尽くしてたのはSNSのネトウヨ層、コメンテイター、お笑いのたぐいだが、連中は安倍晋三と自民党を熱烈に信奉してたのを見事に裏切られてたわけだ。
もっとも恥さらしで敗残なのは、連中ということになるなぁ。
誠実であれば
安倍晋三元総理が射殺されてから、旧統一教会と自民党の癒着が表ざたになり、東京五輪汚職にも捜査のメスが入った。
今また高市早苗の放送局への恫喝が文書のかたちで明るみになり、安倍に近かった三浦瑠璃夫妻の投資詐欺が家宅捜査から清志氏逮捕に至った。どうやら瑠璃氏も給付金詐欺で容疑者になりそうだな。
これまでいかに安倍がオトモダチを捜査の手から守ってきたかがよくわかる。
自身に向けられた森加計、桜問題もウソ、居直り、ごまかしに終始し、責任から逃げてきたわけだが、結果的に銃弾に斃れた。
もし安倍が政治家として最低限のモラルがあり、誠実さのカケラもあれば、命を落とすことはなかったと言えるだろう。
殺人を正当化、弁護はしないが、それはたしかなことだ。
新しい戦前
12月28日、テレ朝 「徹子の部屋」 で、タモリ氏が2023年を 「新しい戦前になるんじゃないですかね」 と発言し話題になった。
思えば、戦後社会はずっと政治権力の暴走については、<戦前への回帰> を警戒してきたわけだが、当今はどうやら見当違いしていたようだ。
ロシアのウクライナ侵攻、起こってもいない中国の台湾有事を引き合いにしては火事場ドロのごとく防衛費増強、軍拡を声高にする岸田政権は、一見説得力があるから御用コメンテイターやお笑い芸人が追随するわけだ。
しかしこれこそが新しい戦前への危険な坂道なんだな。戦争に巻き込まれるのは誰あろう国民ひとりひとり。政治家や芸能人じゃないんだから、イヤなら堂々反対の声を挙げていかなきゃならんと改めて思ったよ。
2023年、どんな年になるだろうかね。
国葬に反対
本当に不思議だ。おれでも納得できる回答を教えてほしい。
なぜ嫌韓ヘイトにあふれる安倍晋三元総理の支持者が、彼と韓国のカルト宗教である旧統一教会との関係が白日の下にさらされたあと、なんの反応もしないのだろう。
なぜ安倍晋三元総理を国葬にすることで、聖なる殉教者であると旧統一教会に利用されるのが明白なのに反対しないのだろう。
約8年の長期政権にありながらなんらの成果も出せず、不祥事の連続だった安倍政治の支持層が、旧統一教会信者と同じカルト思考なのはわかる。オウム真理教の教祖と信者の関係とも変わるところはない。
また、今さら安倍晋三を否定することは自分自身のアイデンティティの喪失だという虚しさもあるだろう。
ひとりでもいい。目が覚め洗脳が解けることで人生を踏み出し直せることに気づいてほしいもんだ。
民主主義への挑戦か
7月8日、安倍晋三元総理が銃撃されたあと、政治家もメディアも 「言論を暴力で封じようとする民主主義への重大な挑戦」 と論陣を張った。
なんで即座に政治テロだと思ったんだろうな。おおかたの予想は安倍政権に反対する左翼勢力による暗殺だと決めつけていた。よほど撃たれるほど怨みを買ってる自覚があったわけだ。
その後、政事犯でなくカルト宗教がらみの怨恨であったとわかり、安倍シンパの落胆がアリアリだった。若狭勝などは、執拗に山上徹也容疑者の言動の 「不自然さ」 にこだわり続けていた。こんなに早く動機を供述するのは、政治テロをカモフラージュするためじゃないか、というんだな。
もし安倍がテロで斃れたのなら、連中都合が良かったのかね。民主主義への挑戦といいながら、国民の権利を制限する全体主義的方向性に動く好機にできるとでも? そういう魂胆を思うと、つくづく安倍元総理が哀れだよ。